滋賀県大津市に、桐生(きりゅう)という場所があるのをご存知でしょうか。
桐生は大津駅から車で約30分、湖南アルプスなどの山々に囲まれた棚田の広がるとてものどかな町です。
ゆったりとした時間の流れる景色の中をバスに揺られ、2022年4月30日にオープンした「桐生の風 Fuu」さんへ行ってきました。
\全室レイクビューのセトレ取材レポ!/
桐生の風 Fuuの基本情報
店名 | 桐生の風 Fuu |
住所/アクセス | 〒520-2111 大津市桐生3丁目15-50 Google Maps |
電話番号 | 090-4050-3756 |
営業時間 | 金・土/10:00~17:30(ランチタイム 11:00-14:00) |
定休日 | 日〜木 |
予約 | 可 |
テイクアウト | 可 |
支払い方法 | 現金、クレジットカード、電子決済 |
駐車スペース | 有(9台) |
公式instagram | https://instagram.com/fuu04.30/ |
古材を活用、古い家具も。暖かな空間が広がる。
店内に入ると、窓際にテーブル席が3つ、奥に1つ、写真には写っていませんが、手前右側にはカウンターも2席ありました。
こちらはテラス席です。
外というだけで開放的ですが、爽やかな桐生の風にふかれ、のどかな景色を眺めながらいただくコーヒーは、絶品なこと間違いなしです。
奥には靴を脱いで上がる個室が2部屋あります。
縁側を通り、中へ案内していただきました。
今回はこちらの個室でランチを楽しませていただきました。
手前にはソファーとローテーブル、奥に椅子とテーブルがあります。
どちらに座っても構わないですよ、とのことだったので、食事はテーブル席で、食後のコーヒーはソファーでゆっくり、、と言った楽しみ方もできそうです。
テーブル席から天井を見上げます。
奥にある古い箪笥などは、もともとこの家にあったものだそうです。
天井の古材も、こちらを改装するときにできたもので、ここにあるものはなるべく生かしたいという想いから工夫されたとのこと。
古民家というと、どうしても空調がききにくかったり、暗かったりするイメージですが、Fuuさんは全くそんなことはありません。
自然の光が両サイドから差し込むので明るく、空調もしっかりときいています。
寒い冬を感じさせないほど暖かく、まさにフゥ〜と落ち着ける空間です。
個室は予約が優先になります。
絶対に個室がいい!と思う方は、予約してから伺ってくださいね。
ランチは日替わり。デザートには旬のフルーツがいただけます。
ランチは日替わり。この日は3種類から選ぶことができました。
- スパイスチキンカレー
- 国産ミンチの甘辛つくねとボリューム満点のキッシュプレート
- ミニトマトたっぷりのピザオープントースト
単品の他に、スイーツやドリンクのセットを選ぶことができます。
こちらがドリンクとデザートです。
この日のデザートは4種類ありました。
- いちごのアーモンドクリームタルト
- オウミキイチゴとブルーベリーのケーキ
- ブラウニー
- いろいろ苺のミニパフェ
今の季節にぴったりのいちごを使用したものが2種類です。
オウミキイチゴは契約農家さんから仕入れていて、ブラウニーはコーヒーにとてもよく合う味とのことです。
どれも美味しそうなので、非常に迷っていたところ、デザートはメインを食べおわってからの注文でも問題ないとのことでした。
お言葉に甘えて、メインの後に選ぶことにしました。
試行錯誤。1年かけて生み出した秘伝のスパイスカレー
メインは店主様おすすめのスパイスチキンカレーをいただきました。
普通のカレーに比べ、さらりとしたテクスチャー、なのにとてもコクがあります。
細かく刻まれた玉ねぎが甘いので、カレーのスパイシーさと絶妙にマッチしています。
辛い→甘い→辛いと口の中では感じられましたが、二番目に感じた甘みが優しく続いていくので、辛さだけが尾を引く感じはありませんでした。
サイドには野菜、卵、それにビーツとキャベツの浅漬けが添えてあります。
真ん中にはチーズ味のクラッカーでしょうか。
軽い食感で食べやすく、カレーとよく合います。
チキンはとても柔らかく、口の中でほろりと解けました。
ターメリックライスは桐生で取れた近江米を使用しているそうです。
こちらのカレー、店主様が何種類ものスパイスを様々な配合で試行錯誤を繰り返し、1年かけて作り出した味なんです。
誰にも真似できないオリジナルスパイスカレーは、スパイシーさを残しつつ、甘味のバランスがとてもいいので、どんな方でも食べやすい味だと感じました。
旬の果物!イチゴ味が盛りだくさんのパフェ
デザートは、カレーの後の口を潤したくて、いちごのミニパフェをチョイス。
いちごは紅ほっぺを使用しているそうです。
大粒の光り輝くイチゴは甘く、聞けば寒暖差のある今が1番美味しいんだとか。
苺のソース、苺のアイスなどが合わせてあり、まさにイチゴづくし!
今回いただかなかったケーキやタルトです。
カウンターに並んでいるので、実際に見て選ぶことができるのは嬉しいですね。
ブラックなのに甘みが!独自のブレンドコーヒー!冷めない秘密は器?
ドリンクは、ブレンドコーヒーをいただきました。
4種類の豆を、独自の配合でブレンドされているというこだわりのコーヒーは、ブラックでいただきます。
飲んで驚いたのは、ブラックなのに甘味がしっかり感じられたことです。
渋みやえぐみが一切なく、非常に飲みやすいです。
普段ブラックコーヒーを飲めない方も、これなら飲めると言われたこともあるというこちらのコーヒー。
ゆっくり時間をかけて飲んでもなかなか冷めないのです。
秘密は信楽焼のカップに保温効果があるとか。
温かいコーヒーが冷めることなく長く楽しめると、ますます長居したくなります。
週に2回だけの営業。共生と感謝を大事にする店主様の想いとは。
桐生の風 Fuuさんは、金曜日と土曜日のみ営業されています。
もっと営業してもいいのでは?と思いますが、それには理由がありました。
店主様はFuuの営業以外にもスポーツで活躍されている方。
桐生の地には、そのトレーニングの一環でよく走りに来ていたそうです。
ご自身が周りに支えられてきた経験から、ここで出会う人に恩返しがしたいという想いを強く持つようになりました。
そんなときコロナウイルスが蔓延し、人と人とのつながりが希薄な状況に。
以前のようなつながりを取り戻したいと、ここにカフェを開く決意をしたそうです。
自然の広がる桐生で、店を開くこと、周りと共生するためには、この地の方に愛されたい。
毎日営業することで、近所の方の迷惑にならないよう、週2回での営業を決意したとのこと。
地域の方から愛されるお店に、そこから他府県からも人が訪れるようになった今も、週2での営業を貫いていらっしゃいます。
そんな優しく熱い想いがつまっているからこその、この居心地の良さなのだなぁと、しみじみと実感しました。
アクセス方法|JR草津駅からバスに揺られてのどかな町へ
桐生の風 Fuuへの行き方は色々ありますが、今回は公共交通機関を使って1番徒歩の距離が短い行き方を紹介します。
JR草津駅から帝産バスの上桐生線に乗ります。約20分、バス停「桐生」で降車します。
帝産バスは、2023年2月現在、現金のみの取り扱いなので注意してください。
こちらが桐生のバス停です。
ここから写真奥の橋を渡り、小道を抜け、大きな道路にでます。
道路を歩いていると、車からもよく見えるのぼりが立っているので横道へはいります。
奥の枝分かれした道は下に入ります。
ここからお店までは小さく案内が出てるので迷いません。
桐生のバス停から歩くこと約10分、つきました。
桐生の風 Fuuでは席の数に対して十分な駐車スペースがあるので、車やバイクで行っても安心です。
外から見たらこの通り、白と黒の外壁がシックでとてもおしゃれ。
あまりにも綺麗なので、一見新しく見えますが、実はこちら築100年の古民家を店主様が自らの手で改装されたもの。
桐生の自然に昔からあるかのように馴染んでるのはそのせいかもしれません。
まとめ
桐生の風 Fuuさんは、滋賀県大津市にあるのどかな景色を楽しみながらふぅ〜と一息つけるカフェです。
自然と、周りとの共生を大切にする店主様の作る、美味しいランチやドリンクを食べに、ぜひ訪れてみてください。
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