滋賀県大津市にある近江綴園(おおみていえん)の新社屋が、2022年11月15日(火)に完成し、そのお披露目会におじゃましてきました!!
日本の造園の技を活かしながら、自然で健やかな雑木の庭を増やし、持続可能な庭、自然との結びつきのある庭造りを目指す、造園のプロたちが50年にわたって手をかけ続けている自社庭園も見学できたので、ご紹介します!
\全室レイクビューのセトレ取材レポ!/
ホテルや商業施設だけでなく個人宅の庭づくりを手がける近江綴園
近江綴園は、ホテルのお庭や商業施設だけでなく、個人のお家の庭造りのプランニング、設計、施工を行っています。
会社名は近江”庭園(ていえん)”ですが、ブランド名を新しく近江”綴園(ていえん)”としました。
読み方は同じですが、丁寧で細やかな技を象徴する漢字「綴」を入れ、自分たちの哲学を名前に込めたとのこと。
会社名 | 株式会社近江庭園 |
住所/アクセス | 〒520-0102 滋賀県大津市苗鹿1-5-25 Google Maps |
電話番号 | 077-579-1128 |
公式ウェブサイト | https://www.oomiteien.com/ 【オンラインショップ】 https://onlineshop.oomiteien.com/ |
公式インスタグラム | https://www.instagram.com/oomiteien/ |
最近では、2019年に京都駅そばにオープンした「リッチモンドホテルプレミア京都駅前」の中庭の造園を手がけました。
ホテルの象徴となる庭園として、世界中からやってくる宿泊客のみなさんを癒してくれています。
2022年現在のお庭の様子は、こちらで紹介されています。
https://story.oomiteien.com/blog/
庭園が中心になっている新社屋
造園の匠が集まる近江綴園にふさわしく、新社屋の真ん中には立派な庭園が。
11月ということもあり、紅葉が楽しめます。
社屋は、庭園を囲んでいるため色々な角度からお庭を眺めることができます。
開放感のある相談スペース|日本文化の発信拠点をめざして
お客さんとの打ち合わせに使われる予定の、庭園が見える相談スペース。
元々は、和室だったところを、開放感あるスペースにリノベーション。
庭があることで得られる時間を体感いただくことを目的としたショールームとしても活用し、日本庭園を含めた日本文化の発信拠点となることを目指しているとのことで、その想いを感じられる空間になっています。
相談や打ち合わせも、50年間手入れされたお庭を見ながら行えるので、イメージもしやすく、不安感なくお話ができそうです。
もともとあった梁はそのまま残り、シーリングライトで室内を明るく照らしてくれています。
以前は2間の和室だったのですが、昔の作り(構造)のため、天井が低く、少し閉鎖的な空間だったのですが、空間を広くとることにより、昨今のコロナウィルスなどの感染症対策も考慮し、来場されるお客様が安心・安全にご利用いただけるように設計しました。
近江綴園
一枚板の大きなテーブルには、すてきな山野草が置かれています。
オンラインショップでも購入可能とのことで、さっそくスマホでチェックしてました!
近江綴園の自社庭園は、勉強と育成の場
実際に社屋の中心にある自社庭園を歩かせていただきました。
ご案内いただいたのは、一級造園技能士の山本さん。
庭園へ続く門の前では、鳥取の防風林だった立派な松の木が迎えてくれます。
近江綴園では、入社するとまずは自社庭園の掃除から始めるそうです。
毎日掃除をするのは庭園の見本のような場所なので、自然と造園の基本や木々の剪定の知識、技術を覚えていくため、勉強の場となっているようです。
庭に植えられた木々は、建物との調和やバランスが大切なため、考え抜かれた剪定が必要です。
放置しているとどんどん成長してしまい、見た目の美しさや、全体のバランスが崩れてしまうのです。
この庭園に植えられている木々も、植えられてから何十年と経ちながらも、プロによる剪定のおかげで庭全体の調和が保たれています。
若手スタッフが2022年技能五輪の銀メダル獲得!
2年に1度開催される「技能五輪国際大会」。2022年はエストニア・タリンで開催されました。
世界中から造園のプロが集まる国際大会に、近江綴園からは、若手の浦辻󠄀知菜莉さんが出場。
そして、「技能五輪国際大会・造園部門」でみごと銀賞獲得し、そのご報告もありました!
男性ばかりのイメージがある造園という仕事ですが、近江綴園では、女性スタッフの積極的な起用と、若手スタッフの育成に力を入れており、これまでも多くのスタッフが技能五輪に出場、入賞しています。
確かな技術を持ったプロたちだからこそ、安心してお庭造りの相談ができますよね。
オンラインショップで山野草や茶花を購入できます
新社屋の完成と合わせて、オンラインショップも開設されました。
さまざまな山野草が購入できるだけでなく、植物それぞれの育て方はサイト内のコラムで解説してくれています。
はじめて山野草をベランダや室内で育ててみたいという方は、コラムを参考に挑戦してみませんか?
季節のお茶花定期便
お家の中に飾る、お茶花を定期的に届けてくれるサービスも開始されました。
注目ポイントは、季節に応じた茶花を「根の付いた状態でお届け」してくれるところです。
おうちに届いた茶花を、自分でカットし、残った根っこの部分はまた近江綴園に送り返す。
帰ってきた根を、また育てて、大きくなれば、またお客様のもとへお届けするという、”自然の循環”を尊重するサービスを提供するとのことです。