【元田中】イタメシ サクラ伊食堂｜イタリアのDNAを感じる本場の味を追求！グルメ通も通う伊料理店

本場イタリア人のDNAを感じるような直球の味を目指したい…そんな想いから誕生した「イタメシ サクラ伊食堂」。

オープンして5年、連日地元の人やグルメ通が足繁く通う、知る人ぞ知る人気店です。

シンプルだからこそ素材そのものの魅力を引き出すための研究は怠らず、ひと皿ひと皿に真摯に向き合うオーナーシェフのお人柄に触れると、誰もがすぐにファンになってしまうのもうなずけます。

イタメシ サクラ伊食堂の基本情報

シェフが目指すのは「イタリア人のDNAを感じさせる味」

オーナーシェフの櫻井さんが京都のイタリアンレストランで修行を積み、独立してこのお店を構えたのが2019年。

「イタリア人のDNAに近いシンプルな本場の味を提供したい」という想いが強く、素材の美味しさを直球で楽しめるメニュー構成にその心意気を感じます。

ということで、櫻井さんイチオシの「名物！鶏胸肉のバター焼き」を早速いただきました。

鶏胸肉のバター焼きはフレンツェの郷土料理だそうで、いわゆるピカタ（肉や魚に下味をつけて小麦粉と溶き卵を絡めて焼いたもの）と呼ばれるもの。

イタメシ サクラ伊食堂では、100g以上のバターにとっぷり浸して、そのまま鉄鍋で焼き上げます。

低温でじっくり火を通すことで、胸肉ながらしっとりと仕上がるのだとか。

アツアツのお鍋のままテーブルに運ばれてきます。

コクのあるバターの香りが漂って、濃厚な味わいを想像しましたが、実は意外とさっぱり！胸肉の淡白さがバターとよく合う！

しっとりとしながらもジューシーで、程よい弾力もあって、フォークの手が止まりません。

さらにバターにバケッドを浸していただくと…なんとも言えない背徳の味でした。

鶏胸肉のバター焼きを提供しているお店は関西でも少ないそうで、そういう意味でもわざわざここに来て味わう価値アリ！の一品です。

お次はシンプル・イズ・ベストのパスタ「カレッティエッラ」をチョイス。唐辛子とガーリックとトマトソースの王道メニューです。カレッティエッラとは“車力人風”という意味で、イタリアの肉体労働者の車力人たちが、仕事を終えて家に帰り、自分たちで作る定番パスタのことだそう。シンプルに作れてパワーが出る！ガテン系オトコ飯の代表的なもののようですね。

確かに唐辛子もガーリックも、ガツンとパンチがありますが、スルスルと飲むように食べられるから不思議…パスタ80gと少なめで、女性にはちょうどいい量感なのもGOOD。

（そして次の日にニンニク臭が残らないのも高ポイントです）。

ドリンクメニューにもイタリアへのこだわりが。ワインはもちろん、イタリア産レモンリキュールのソーダ割りやイタリア産天然炭酸水など、ソフトドリンクまで厳選されています。

食後酒で最近おすすめなのがイタリアのクラフトジンだそうで、パッケージもおしゃれ！スパイスやハーブのフレイバーがすっきりと、美味しく充実したひとときを爽やかに締めくくってくれます。

モダンで洗練された空間とシェフとの距離感が心地いい店内

店内はコンクリートの壁にナチュラルウッドのテーブルが配されたカジュアルモダンな空間。

カウンターキッチンで調理するシェフとの距離感やライブ感も心地よく、時には会話を交わしながら食事を楽しむお客さんの姿も。

テーブル12席（3卓）にカウンター2席、そして奥に6~7名仕様の半個室があり、グループやファミリーで訪れる方も少なくありません。

取材時も常連のご夫婦やファミリー、若い女性グループで賑わっていました。

あれもこれも食べたい！充実のメニューに悩むのもまた幸せな時間

メニューは前菜だけでも20種類弱、パスタ15種類以上、リゾット5種類、メイン料理も魚介類が3種、肉(豚・鶏・牛）7種、そしてドルチェが10種。

とてもシェフ一人でこなしているとは思えないほどの充実ぶり。

あれもこれも食べたくなるので、グループで来るのも、とてもおすすめのお店です。

ランチタイムは状況によって営業していない日もあるそうなので、事前に確かめてから行くのがベターです。

出町柳から5分（叡山電車＋徒歩）！想像以上にアクセス良好

出町柳から叡山電車でひと駅の「元田中」が最寄り駅になります。

京都の繁華街からは少し離れますが、アクセスは良好。

東大路通と御蔭通の交差点角にあり、チャップリンの壁絵が目印です。

近くのパーキングに車を止めて来られる方も多いようですが、叡山電車に揺られて風情ある電車旅を楽しむのも素敵です。

比叡山や鞍馬方面への観光と兼ねて訪れるのもいいですね。

まとめ

シンプルだからこそ奥深い、イタリア料理らしいイタリア料理を存分に堪能できる「イタメシ サクラ伊食堂」。

鶏胸肉のバター焼きなど、イタリアでは定番だけど意外と知られてないメニューに出会えて、とても新鮮でした。

櫻井さんの気さくなお人柄も手伝って、「次は何を食べようかな」なんて、帰り道ですでに恋しくなるような魅力いっぱいのお店です。